2009年03月28日

WBC優勝よりうれしかった試合中のできごと

 みなさん、こんにちは。相変わらずのコロンビアから1年ぶりに脱出しブラジル逃亡間近の阪長です。

 さて日本ではさぞかしうるさかったでしょうWBC中継。激闘(?)の延長戦の末、日本の連覇が達成されましたね。まああの日の両チームの調子を見たら10対2くらいで日本が勝っていてもおかしくありませんでしたが、さすがは見せる監督ですね、わざと延長戦に持ち込むとは・・・なかなかやりますね。

 コロンビアでもESPNデポルテというスペイン語版のスポーツ専門チャンネルで生放送されていてコロンビア時間で夜中2時の試合終了まで僕も見ていました。たぶんこの番組は中南米全土に放送されていたのでしょう。

 その放送の中でこんなうれしいリポートがありました。あれは確かまだ試合がどっちに転ぶかわからない展開だった8回頃。投手交代の間に日本のベンチがうつされました。その日本ベンチのすぐそばからリポーターがこんなことを話し始めました。

 『みなさん、これが日本のベンチです。なんてきれいなんでしょう。足元にはゴミ一つ落ちていない、バットやヘルメットもきちんと所定の位置に並べられている。飲み物のコップもきちんと片づけられている。アメリカや中南米のチームのベンチはゴミとひまわりの種で散らかっているのにこの違いは何なのでしょう?そうですこれが彼らの文化なんです。ゴミを足元に捨てない、道具を並べる、それが当たり前に行われている。それが日本をはじめとするアジアの素晴らしい文化であり教育であり規律正しさなのです。グラウンドでバットやヘルメットを投げるアジアの選手がこのWBCでは一人もいません。そしてその規律正しいアジアの2カ国が決勝まで勝ち進んできたのです。』と。

 うれしかったな〜、これ聞いた時もう優勝はどっちでもいいかなって思った。

 アメリカや中南米の野球はそんなアジアでは当たり前のことができないんです。大リーグの中継を見てもベンチはほんまに足の踏み場もないくらいゴミだらけ。ようイチローもこんな汚いベンチでやる気がわいてくるわと思うくらいぞっとする。そしてそのアメリカの影響をもろに受けるコロンビアでもそう。

 日本優勝以降知り合いのコロンビア人みんなにおめでとうと言ってもらいました。そして彼らが口をそろえて言うのは『野球はパワーでも体格でもないことに改めて気付いた。日本のように細くてパワーがなくても2連覇するくらい本当に強くなれるんだな。ようするに誰でも努力すれば勝てるということだ。』『日本のベンチがリポートでうつされていたな。トモがいつもおれたちに言っていることだ。あれが当たり前なんだと気付いたよ。』と。

 そして僕はいつものように何気なくグラウンドを去る時、帽子をとりグラウンドに一礼してから出る。それを見つけたコーチが周りの人に言う。『見たか、今のトモの行動。ちゃんとグラウンドに挨拶して出ていく。グラウンドがなければ野球ができない、だから彼はグラウンドに対して感謝の気持ちをこめて頭を下げるんだ。』

 1年間言い続けてきたこととWBCで日本の野球が放送されたことでみんな少しずつ気づいてきてくれてるのかもしれない。

 4年後、参加国が24チームに増える可能性もあるときいている。そうなればニカラグア、エクアドルらとともにコロンビアも出場する可能性は大いにあると思う。コロンビアのみなさん、次はあなたたちの番ですよ。
posted by 魚 at 23:02| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月21日

運をつかんでこそ優勝できる


 先週金曜日から日曜日までの3日間で、コパ・デ・トモ準々決勝から決勝までの7試合を一気に終えました。

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 これほんまに小学生か?と思えるようなレベルの高い試合もあり、敗退して去って行ったチームから素晴らしい大会に参加させてくれてありがとう、次いつ開催してくれるんだ?なんて声をかけてもらいコロンビアでは珍しくすがすがしく野球ができました。

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 しっかり打てよ〜。。。

 トーナメントを勝ち上がり優勝したのはハビエル・ロメーロというチーム。このチームよく指導に行くチームですが今回、大いに特別ルールを利用しての優勝でした。

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 ハビエル・ロメーロの子供たち

 全4試合のうち通常ルールなら2勝2敗のところ、その1回戦と準決勝の2敗を相手の減点により逆転勝ち、決勝は優勝候補を見事に倒しての優勝でした。でも一番規律を守っていたからこその優勝。特別ルールの価値が大いに発揮されました。

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 優勝監督

 文句も出ました。抽選会に無断欠席したくらいで全試合2点減点は重すぎると。相当文句を言われたけど、何を言っている??約束を守れないあなたがた大人が悪い。その減点2点で逆転負けをしておれに文句を言うくらいなら試合に勝っていたのに指導者が約束を守れないがために敗退してかわいそうな子供たちにあやまりなさい。

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 同点の場合は罰則減点の多いチームが負けというルールで準決勝で敗退したハイロ・カルドッソというチーム。文句を言うコーチ。今更あがいても覆りません。

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 ちゃんとここにルール書いてあるでしょう・・・。それでも自分に都合の悪いことは納得しないコロンビア人。

 大会が進むにつれて道具を投げたりする場面も少なくなり、少しは彼らの体の中にも伝えたかったことがしみわたったやろうか。

 今大会を通じて改めて思った。『コロンビア人の子供たちの野球の能力は相当高い。』と。

 近いうちに違う年代で第2回のコパ・デ・トモを開催しようと日程調整をする日々であります。


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 準優勝のファルコン。優勝すると思ったけどな・・・。


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 大健闘のベスト4入り、カンペストレ。バランスのとれたいいチーム。

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 最後になぜか昼休み中に球場に激突してた車(笑)。意味不明。直線道路やのに。

 
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 これにて第一回コパ・デ・トモ閉幕!!
posted by 魚 at 06:46| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月11日

コパ・デ・トモ 大いに価値あり!!

 みなさん、こんにちは。こないだの土曜日からトモカップ(コパ・デ・トモ)を開催しています。土日で16チーム全てが1回戦を戦いました。

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 この大会を自ら開催しようと思ったのはコロンビアの野球に足りないところをコロンビア人自身に気づいてほしいと思ったからです。

 試合では道具を投げ、審判に文句を言い、試合後は選手とその父兄のマナーの悪さでベンチもスタンドもゴミだらけ。それがいつものコロンビア野球です。

 これが普段↓↓
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 今回はこれに罰則を与えました。道具を投げる・審判に文句を言う、これに対しては減点1点、ごみを捨てて帰るチームには次回大会参加不可、大会の会議・抽選会に無断欠席したチームには全試合2点減点という内容です。

 つたないスペイン語で大会の段取りをし、開幕前日の夕方にやっと試合で使えるベースを確保し終えて土曜日の開幕を迎えました。

 結果は大いに価値あり!!まず普段は試合後ゴミだらけのベンチ・スタンドが本当にきれい!!ゴミ箱を用意しておいたらみんなそこに捨てて帰る。日本では当たり前のことができなかったコロンビア、でもやればできるんやん!!

 これが今回↓↓
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 そして試合は第1試合から白熱した接戦。試合には勝っていたのに減点ルールで強豪チームが敗退していきました。
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 スタンドからはバッターがアウトになる度に『No tires casco(ヘルメットを投げるな)!』という声が響き渡り、指導者は毎回バッターのところまで駆け寄ってヘルメットを受け取る(やりすぎ、笑)。そのおかげで子供たちが道具を投げ減点になることは少なかったが意外と多かったのは指導者がヘルメットを投げチームに減点が与えられること。自ら投げてしまい僕から減点が与えられたコーチはバツの悪そうな顔してベンチで小さくなっていました。

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(子供たちの野球を見守る大人たち。いつもよりおとなしい。)


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 (スタンドにも『ゴミを捨てるな!審判にヤジを飛ばすな!規律とともに野球を見よう!』の看板を貼り付け。)

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 (試合前のミーティング。監督が『絶対ヘルメット投げんなよ!!』)


 何よりもうれしかったのがきれいなベンチ・スタンド・グラウンドで気持ち良く野球をして、みんないい笑顔で帰って行ってくれたこと。
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 そして周りの観客たちに『素晴らしい大会を開いてくれてありがとう。我々コロンビア人に足りないものが何なのか気付かせてもらったよ。』と感謝の気持ちを述べてもらったこと。

 炎天下の中、土日で合計8試合。たった1人で全試合審判をして倒れそうになったけど、それを全力で支えてくれたカルタヘナにいる他の3人の協力隊員にも感謝・感謝。
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 今週金曜日から日曜日まで、3日間で準々決勝・準決勝・決勝と行う予定。これからは強いチーム同士の対戦が多くなる。たくさんのことをお互いに学べる3日間にしたい。体は疲れているが今から週末が待ち遠しい。

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posted by 魚 at 02:26| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月01日

まずは大人の教育から

 先週は月曜から土曜日まで全日程ラジオでしゃべってきました。自ら企画する大会の宣伝に。ラジオなんて言うても適当なもんで、知り合いの知り合いのところに行って、これしゃべらして〜って言うて、打ち合わせもなくしゃべって、それええやんけ〜って言われて。なんとも適当。

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 生放送なのにあり得ないことが連発。キャスターは友達から電話がかかってきて放送中やのにその電話に出て『今、おれラジオでしゃべってるからまたかけるわ〜。』そしてマイクに向かって、『友達の○○から電話がかかってきたよ〜。』な〜んて。ありえん。ある日はしゃべってる途中で停電。結局番組中止。ありえん。そして最後にはいつも、『ここはお前の家みたいなもんだからいつでも来てしゃべりたいときはしゃべっていいよ。』って。まあ適当なもんです。それでも聞いてる人はいるもんで、何人にも『今日のラジオ聞いたぜ〜、規律・協調性を重視するいい企画だ。気に入ったよ、その大会。これからカルタヘナの野球がトモのお陰で変わってくるぞ〜。』なんて、うれしい声も聞きました。

 さて、コパ・デ・トモ(トモカップ)、大反響で結局8チームくらいの予定が16チーム参加してくれた。野球協会からの助言、『公平にやるために組み合わせ抽選会をしよう。』ということで金曜日の午後5時半から注意事項・ミーティングも兼ねて組み合わせ抽選会をしました。

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 前日までに全チームに『5時半からの会議にチームから誰でもいいので1人は出席するように。』と伝えた。しかし当日きちんとやってきたのは7チームのみ。こなかったうちの3チームは事前に連絡が来て『チーム全体の会議やらで誰もいけないのでかわりにくじを引いてほしい。』と言われていたのでそのチームはよし。しかし残りの6チームは無断欠席。30分待ってもこないので電話をする。3チーム応答なし。残りの3チームは『忘れてた。』『○○を送ったのについてないのか??(たぶん嘘)』そして『練習中だからいけない。(そんなん前からわかっとるやろうが、コーチじゃなくても誰でもいいから1人こいいうてんのに)』とまあさんざんです。

 今回の大会は子供たちの規律・教育のための野球大会。そのための特別ルールも採用してある。なのに大人(指導者)が約束を果たせない。会議に出席できないことへの連絡さえできない。それで子供の見本となれるのか?子供を指導できるのか?まずは大人が変わらなくてはいけない。

 野球協会と集まったチームからは規律を重んじる大会なんだからそんな約束を守れないやつらは参加させるなという厳しい声が。しかしこれは大人たちに責任があるのであって子供たちには責任がないということを彼らに伝え、全チーム参加の許可はする。

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 しかし無断欠席した6チームには罰則を与えよう。6チームは全試合マイナス3点または2点から試合を開始。それを親・子供・指導者の前で試合前に伝える。『指導者に会議の日程を伝えたものの無断で欠席をした。そういう約束を果たせないチームには申し訳ないが罰則を与える。大人たちのせいで子供たちが迷惑をうける。まずは大人が約束を守ること。それが教育の第一歩だ。』

 今回の大会の意義をものすごく理解してくれている人もいる。それだけでも企画した甲斐がある。マイナス面はあまり気にせず足し算・足し算の思考回路で1週間後の開幕を目指そう。

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posted by 魚 at 01:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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