2009年01月25日

全コロンビア野球大会開幕

 コロンビア全土の県が集まって開催される野球大会が今日カルタヘナで開幕しました。9・10歳のカテゴリーと11・12歳のカテゴリーで試合が行われます。一応先週から毎日ボリバル県代表の子供たち(9・10歳)を指導というか一緒に戯れてきたので、今日からの試合で子供たちがどんなプレーをしてくれるか楽しみです。

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 ボリバル県の子供たちは中でも一番元気。
 こんな子供たちが初め練習に行った時40人いました。そこからその日のうちに22人にするということでしたが、その中にマラガナというユニフォームを着た子が。マラガナはカルタヘナからバスで2時間以上かかる小さな村です。そんなところから朝8時開始の練習に来ている・・・。やるな〜こいつ〜。それで聞いてみました。『今日何時に起きた?』そしたら『4時に起きたよ。』と当然のように答える彼。選ばれてほしいなと思いましたが、彼はメンバーに入っていませんでした。まあカルタヘナでは当たり前のように田舎の子は代表に選ばれない。だって代表のコーチたちはそれぞれカルタヘナ市内のチームを見ていて自分のチームの子供を入れたがるし、協会もそれでよしとする。この辺のせめぎあいはあからさま過ぎて笑えます。田舎の子の方がハングリーで上手い子多いんやけどね。

 その4日後くらい、練習に行くとグラウンドの前で泣いている子が2人いました。登録を20人にしなければいけなかったらしくこの日突然この2人が除外されたらしい。22人の中に入れたからもう大丈夫と思ってホッとしていたのでショックが大きかったんやろうな。彼らはまだ9歳なので『来年もあるから、大丈夫やで。』って励ましましたが、いただけないのが最終メンバーにめっちゃ下手くそで体の小さい子が入っていること。この日にはぶかれた2人の方がはるかに上手やのに・・・。なぜかって・・・、当然コネですよ、コネ。この小さくて下手くそな子、協会の秘書の孫やから。そしてコーチたちは協会に何も言えない。言ったら自分たちが削除されるから・・・(笑)。このあからさまさ、さすがコロンビア。子供の世界まで汚職です。公平に見ないと子供の教育上よくないと協会に言うたけど聞く耳なし。

 そうこうしていると、今度はコーチ同士の戦いが・・・、4人いるコーチの中で1人が嫌われていて、その人が練習休んだ時にみんなして野球協会会長あてに練習を無断で休んだから彼を削除してほしいと要望書を真剣に書く他の3人のコーチ。そしてほんまに削除されてしまったそのコーチ。いや〜、生きることは大変や。

 さて大会に戻って今回の大会、コロンビア全土といっても野球が行われているのはカリブ海沿いが中心で、参加県は全32県のうち9県。カリブに近い県が7県、内陸が2県です。

 まずは開会式の先頭を行くのはなぜか消防車(日本のおふる)サイレンを鳴らして子供たちをひっぱります。意味不明。

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 そして各県のユニフォームがけっこうおもしろい。ベスト3はこちら。

 第3位 バジェ・デ・カウカ県のこれ、

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 コロンビア第3の街で美人の宝庫と呼ばれるカリからの参加で内陸です。何がおもしろいかってこのユニフォームの『VALLE』(バジェ)、日本語にすると『谷』です。そんなユニフォームありかいな。

 続きまして、
 第2位 サンタンデール県のこれ、

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 どうやら彼らは遠足に来たようです。

 そして第一位はニカラグア近辺に離れ小島のようにあるカリブ海に浮かぶ小さな島2つからなるサンアンドレス県のこれ、

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 『ISLA』(イスラ)、日本語にすると『島』です。そりゃ、島から来たんやろうけどそこまでアピールせんでも・・・。『VALLE』は県名に入っているけど『ISLA』は県名に入ってないからね〜。そしてなぜかサンアンドレスはいつもコーチが女性。島では女の方が強いらしい(想像)。

 今大会は総当たりリーグ戦、各チーム9日間で8試合という強行スケジュールで行われるらしいです。まあこっちの人たちはそれが普通と思っているけど。

 見どころ。

 1つ目はここボリバル県対おとなりアトランティコ県の優勝争い。おそらくこの2県の争いになると思います。対戦は最終日。

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 強豪アトランティコ県(県庁所在地はコロンビア第4の都市人口120万人のバランキージャ市。コロンビア最大のカーニバルが2月に行われることで有名。現在メジャーリーグで活躍するレンテリーアの出身地。歌手のシャキーラの出身地でもある。)

 2つ目はボリバル県の審判がボリバル県にどこまで有利な判定をするか。どこまであからさまな判定をしでかすかがポイント。おそらく審判はみんなボリバル県の審判。ボブ・デービットソンばりの判定に期待。

 3つ目はそのあからさまな判定でほかの県(特にアトランティコ県)がどこまで怒るか。前回練習試合にやって来たベネズエラのチームは不利な判定にコーチがキレて審判を怒鳴りつけ退場になっていました。子供の試合でもこれくらい当然のコロンビアです。

 まあおそらくは地元有利の判定も響いてわがボリバル県が優勝。他の県は判定のせいで負けたと言って帰路に就くのが基本パターンですね。今回も間違いないと思います。まあそんな感じの超内弁慶コロンビア野球の今日この頃です。

 その他の参加チーム。

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 陸の孤島、グアヒラ県。コロンビアの最北東部。ベネズエラまですぐそこ。

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 ボリバルのお隣スクレ県。割かし野球が盛ん。ダークホース。

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 さらにそのお隣コルドバ県。こちらもダークホース。

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 内陸より、首都のボゴタ。やっぱり肌の色が白い子が多くてナヨナヨしているように見える。

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 そして地元カルタヘナのボリバル県。

 ただでさえ暑いカルタヘナが観客とコーチの審判に対するヤジでさらに暑くなる。
posted by 魚 at 02:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月19日

丑年だけに『闘牛』


 みなさん、こんにちは。とっくにお正月も過ぎ去りましたが今年もよろしくお願いします。

 来週末から始まる『コパ・カンデラリア』というコロンビア全土の野球大会に向けボリバル県代表の子供たちに野球指導というか彼らと戯れている日々です。最近の子供たちの流行りは『Tomohito saca la narga!!』サカナガをもじってサカラナルガ。日本語にすると『そのお尻をとっちゃえ!』です。そんなしょうもないことで何日も笑い続けられる彼らがある意味うらやましい。ギンギラギンの太陽のもと平日も土日も毎日練習しています。

 さて今年は丑年だけにお正月を過ごしたマニサレスという街のお祭り期間中に行われていた闘牛を見に行ってきました。闘牛はマタドールと呼ばれる人が剣で牛を殺すのをみるものなので、行くまでは動物を見下した野蛮なものではないのかと半信半疑で闘牛場に向かいました。

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 この日は全8日ある日程のうちの4日目、盛り上がりもまずまず。チケットは当日闘牛場にて購入。購入したのは細かく分けられている料金設定の中で2番目に安いチケット。39,000ペソ(約1,800円)。これコロンビアでは相当なお金です。一番高い席は余裕で10,000円を突破。闘牛はお金持ちのためのものなのでしょうか。

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 服装は帽子とポンチョで決めて。これに革の水筒を持てば完璧です。

 午後3時半に開始。元気な牛が一頭場内に飛び出してきました。

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 まずはピンク色のマントに突進していく牛。だんだん牛が興奮してきます。

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 間もなくして馬に乗ったピカドールがあらわれ槍(やり)を牛の背中にグサリ。牛は血を流し怒り狂い馬に角をぶつけます。その後バンデリレロと呼ばれる人たちが6本の銛(もり)を2本ずつ3度背中に指します。

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 牛は背中から首まで血だらけになりさらに怒り狂います。ここからがマタドール(闘牛士)の見せ場。

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 赤いマントで牛をあやつり、スタンドからは観客の『オーレッ!!』という歓声が響き渡り、そして観客の興奮が頂点に達すると『マタロッ!!(そいつを殺せ)』という声が響き渡ります。マタドールは向かってくる牛の首から心臓にかけて剣をぐさり。うまくささった時は10秒ほどで牛がばったりと地面にたおれました。

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 大きな拍手と着ているポンチョを振り回してマタドールと死んで運ばれていく牛に大歓声を送る観客。この日は3人のマタドール(コロンビア人2人・スペイン人1人)が2度ずつ合計6頭の牛を殺しました。合計3時間。

 見に行くまでは最後まで見ていられるかどうかと思っていた。でも3時間はあっという間に立ち、見終わったとき牛が殺される寂しさ悲しさよりも、剣一つで大きな牛に向かっていく人間と剣を持った人間に向かっていく牛の命と命の戦いに触れることができ、逆に心に熱いものが残ったような気がしました。この時代なかなか命と命の戦いは見ることができない。スポーツであっても超有名歌手のコンサートであってもそれは命の戦いではない場合がほとんど。最近では医療も発達して命を落とすことはだいぶ少なくなったようですが、今までに360人以上の闘牛士が命を落としているみたいです。

 そういう文化のない日本では『牛がかわいそう』『観客みんなして牛を殺せという雰囲気が無理』『牛の立場になって考えると見ていられない』という人も多いでしょう。日本人に限らずに『闘牛をやめろ』という声は世界中でもあり、ポルトガルやスペインのバルセロナでは観客の前で牛を殺すことはしなくなったそうです。でもそれはおかしくない??抗議している人も大半は牛を食べているだろうし・・・。

 僕は牛の立場になって考えてみたら、誰も見ていない工場で機械的に殺されて牛肉になるより、30分間どんなに痛く苦しくてもマタドールと勇敢に戦い、死んで拍手で送られる牛の方がよっぽど幸せではないか??実際に見てみてそう思った。

 それでも中南米の多くの国ではすでに闘牛が廃れてしまったり、国が禁止令を出したり、細々とやっている国も多いみたい。さかんにやっているのはスペイン・メキシコ・コロンビア・ベネズエラくらいらしい。もしこれらの国に足を運ぶ機会があるならぜひ一度は見てほしいなと、闘牛に熱くなった丑年の1月初めでした。

 では本業の野球。がんばりますか。コロンビア野球・・・命の戦いには程遠いけど・・・。
posted by 魚 at 04:58| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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